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終末論とオウムの問題3

 投稿者:大田俊寛  投稿日:2011年11月27日(日)15時06分33秒
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  ><イエス本人が「神の国の到来」を待ち望んでいた>…ということは、世界宗教に発展したキリスト教が世界に「終末思想」を機能させる土台に
>一役買っている結果となっている…ということです。逆説的な結果を。その影響力は軽くはないでしょう。

はい、仰るとおりだと思います。『ヨハネ黙示録』の冒頭には、次のように記されています。

「イエス・キリストの黙示。この黙示は、神が、すぐにも起こるべきことをその僕たちに示すためキリストに与え、そして、キリストが、御使をつかわして、僕ヨハネに伝えられたものである。」

極論を言えば、この文章を素直に読んで得られる結論は、次の二つであると思われます。

(1)「すぐにも起こる」と書かれていることが約二千年経っても起こらないのだから、聖書は誤り。キリスト教信仰も誤り。→反キリスト教
(2)聖書に「すぐにも起こる」と書いてあるのだから、すぐ起こるはず。現代社会のさまざまな事件は、終末を予兆している。→原理主義、終末カルト

グーグルで「終末カルト」という言葉で検索してみれば、オウム真理教のみならず、それらの存在が世界中でどれだけの惨劇を引き起こし続けているかということが、よく分かると思います。世界最大の宗教にこうした危険要素が内在しており、明確な回答もないまま放置されているわけですから、確かに大きな問題ですよね。キリスト教徒ではない第三者の立場から言えば、さまざまな宗派を含むキリスト教徒たちが集まって「公会議」を開き、終末論の是非についてあらためて議論した方が良いと思うのですが・・・それも難しいのでしょう。

キリスト教徒の人口が少ない日本において、なぜオウムのような極端な終末カルトが現れたかということについて、ご存じのようにリフトン教授は、第二次大戦における日本人の被爆体験が大きな影響を与えている、と論じています(私も『オウム真理教の精神史』の281頁で、この問題に触れました)。ちなみに、麻原がもっとも初期に提示した予言は、2006年までに核戦争の第一段階が終わり、日本は再び「死の灰」に包まれるだろう、というものでした。この予言はもちろん外れましたが、2011年現在、日本は福島原発からの「死の灰」に脅かされており、おそらくあまり目立たないレベルで、終末論的発想が活気づいているのではないかと想像します。こうした動きに対抗するためにも、キリスト教を始めとするさまざまな宗教に内在する終末論の問題とはどのようなものか、ひいてはオウムとは何だったのかということを、社会がより広く認知しておくべきだと思います。

http://gnosticthinking.nobody.jp/

 
 
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