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大田さん
独りで思考をめぐらせています…また少し交流させてください。
この前お話した、行動心理学分析~エニアグラム~の話題です。
現在巷で発展しているものの基礎になる概念から、歴史上のT8の活動を観察してみたいと想います。
エニアグラムの起源としてグルジェフに立ち返ると、彼の基本講義の中に3つのセンターについては、こう説明が補足されている。
「頭のセンター」と「心のセンター」と「体のセンター」というふうに三つのセンターを分けるとき、このうち「体のセンター」は「本能・運動・性センター」とも呼ばれる。
それ自体が三つのセンターの複合体であるとされている。
ここで所謂「性格分析エニアグラム」でいう「本能センター」の性質と役割について、考察してみたい。
Gの体センターを、そのまま分類として当てはめられるだろうか?
一番の関心は、
・そのエネルギーをどのように導き出し、
・どのように加工し、
・どのように変換し、
・どのように使っているのか?
という点。
どのように使っているのか?に関しては、今では非常に多くのデータが揃っている。
日々、彼らが生きる中で、自然に発露し、足跡を残してくれている。
もうひとつの関心がある。
それは、この無尽蔵とも言える本能センターのエネルギーを使いこなせるタイプの人たちに対して、
思考センターや感情センターのタイプの人たちは、圧倒的にエネルギーの点で劣っているという実感。
あるとき思考や感情で勝負して勝てる相手ではないのだということを僕は悟った。
では、彼らのように、本能センターを目覚めさせることはできないのだろうか・・・?
たとえ、普段は眠ってしまっている本能センターだとしても、それを回転させることができないのだろうか?
彼らが本能センターのエネルギーを変換し、感情や思考の活動をさせるとき、
その源のエネルギーが大きいために、幾分荒削りである印象が強いが、
それは変換ができ、
しかも「持続力」が圧倒的だ。
思考センターのテリトリーとも言える領域に、思考センター以上の成果を示したり、
感情センターのテリトリーとも言えるような領域に、感情センター以上の成果を示すことがある。
ただこの神秘的な「エネルギーの導出過程」については、
彼らが無意識で行っているそのメカニズムを僕達が「意識的に」アプローチすることで、
目覚めていない本能センターのエンジンを回転させる事ができるのではないだろうか・・・?
Gなどの修行ではいろいろな方面から開発にチャレンジしていた。
G本能センターが性質上「自己保存」的な内向的な方向であるのに対し(T9が象徴的)、
G運動センターは、そのありあまるエネルギーを外部に表出したいという欲求があり(T1)、
G性センターは、いよいよ外向的になり、外部へさらに刺激的に作用することをもくろみ、
外部の世界基準を壊しながら自らの拠点を生み出している。(T8)
生と死の欲求を製造し、貯めて貯めて、発露する。
その強烈な個性が、神話の中で息づいている神々に見出され、人間の世界でも
歴史を紐解けば、なんと多くの足跡をT8が残していることだろうか・・・
原初の人間は、エニアグラムの世界では、T9と言われている。
僕は先生の本を読み、ヤルダヴァオートは、グノーシス神話上、最初のT8だと感じている。
彼らは、本来的に、外的発露に対して「リミッター」というものを持ち合わせていない…
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