かんもくの会 ゲスト掲示板
<思いやりのあるコミュニティ宣言>
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kogureさんへのお返事です。 > 義妹さんの問題でとても大変なのは想像できます。また、その問題を解決するのは、義父母の理解が必要で、それも簡単ではないことも想像できます。それで、私は、原因が緘黙のせいと誤解すると解決から遠のきますよと申しているのです。以下、その説明を書きます。 > 直裁に言って、一応専門家として、貴方は、義妹さんの「奇妙な行動パターンを緘黙に当てはめて」全く方向違いの誤解をされています。もしそれをASDに当てはめても、同様に方向違いの誤解です。 > まず、幼少時に場面緘黙(恐らく当時は選択性緘黙)であったことが、今の義妹さんの性格形成でゆがみを生じた原因とは考えにくいのです。その診断から影響をうけた義父母の接し方が、悪影響を与えた可能性はあるかも知れませんが、私には確かめようがありません。よかったら、「かんもくの会」のホームページで、他の場面緘黙の方の手記やご家族の手記が掲載されているので、じっくり読んでみたり、文末に例を書いていますので関係の本を読んでみたりしてください。 > もちろん、これまでにも書いているように、場面緘黙の人も十人十色でいろいろな人がいますが、義妹さんのような方は、とても少ないと思います。緘黙でない人もいろいろな人がいて、義妹さんのような方は少ないと思います。恐らく、原因は緘黙にはなくて、いろいろな条件が重なって、現在の義妹さんの性格や行動を形作ったのだろうと思います。義妹さんの性格について貴方が書かれていることから想像すると、場面緘黙が起因疾患ではないと言い切れると私は思っています。 > 義父母さんから聞いているのが緘黙だけで、義妹さんしか知らないので、緘黙のせいではないかと想像されたことは分かりますが、誤解です。それらの性格・行動のゆがみは場面緘黙のせいではありません。原因と結果という意味で、緘黙が原因で書かれているような性格・行動が生まれるという例はありません。 > なぜ、誤解だと断言するかというと、貴方が緘黙のせいと誤解したままでおられると、具体的な相談を、例えば弁護士さんとするとき、弁護士さんに緘黙を理解してからでないと取り組めないのではないかという、誤った方向への努力を求めることになるかも知れないからです。 > 問題は、家族に対する酷い行動を行う親戚(義妹)の脅威をどう防ぐかという問題だと思います。 > この案件で、幼い頃に緘黙であったことを弁護士さんが理解する必要は全く無いのです。今の酷い状態を理解して貰い、貴方の家庭を守るために法的に何が対抗手段として取れるかという一点に集中する必要があるからです。 > 困った人に振り回されて、耐えられない状況におられると思いますが、貴方が放置すれば解決する方向へ向かうのでしょうか?つらいでしょうが、周囲を説得して、被害が及ばないように、二重にも、三重にも防御をしなければならない状況の様に思えます。 > 放置すれば自立するなら、問題は簡単です。しかし、依存的な人を放置しても問題が拡大するだけで、自立に向くことは少ないと思います。少しでも自立できる方向へ誘導するか、安定的な支援が受けられるような状況を、福祉なども利用しながら作っていく方が、結局はお子さんへの悪影響は防げると思います。 > この問題を解決するキーワードは「緘黙」ではないのです。緘黙にこだわっていると進めないので、いっそ、場面緘黙を一度学んでみてください。 > > 金原 洋治、 高木 潤野 著「イラストでわかる子どもの場面緘黙サポートガイド」(2018)合同出版 や > はやしみこ (著), 金原洋治 (監修), かんもくネット (編集)「どうして声が出ないの?: マンガでわかる場面緘黙」(2013)学苑社.などの本があります。 > > 問題は、法律も含めた家庭内の責任の所在を整理する問題だと思います。それで、弁護士さんや福祉の人の関与を求めた方が良いと申しているのです。その前に、何よりご家族の理解を得るには、誰に相談したら良いか、例えば、一番被害が心配なお子さんに相談する、一番状況を知っていて、ある程度コントロールできるであろう義父に相談するなど、お一人で悩んでないで、信頼できる人に相談されることが第一歩だと思います。それと並行して、例えば弁護士さんなどに相談されると良いと思います。 > 大変でしょうが、それだけに、ここは踏ん張ってご家族を守ってあげてください。 >